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ワインの種類と嗜み方 | 初心者も上級者も忘れてはいけないワインを愉しむ5選

ワインの種類と嗜み方のメインビビュアルの画像

こんにちは、初心者の方も上級者の方も大切にしていただきたいな、と思うたいワインのお話をレストランのソムリエからみた視点からお話させていただきます

ワインの種類としての4種

ワインの嗜み方のワインの画像

まずは、赤ワイン白ワインなどの「スティルワイン」

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シャンパーニュ(フランス)スプマンテ(イタリア)カヴァ(スペイン)などの「スパークリングワイン」

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シェリー(スペイン)やマディラ(ポルトガル)マルサラ(イタリア)などの*酒精強化*「フォーティファイドワイン」

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サングリア(スペイン)などの「フレーバードワイン」

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上記、4つに分類されます。

スティルワインでも最近ではオレンジワインなどとも呼ばれるナチュール系や、甘口のイメージもあったロゼワインも桜の時期のみならず人気が出てきています。

ワインの嗜み方のワイン樽の画像

スパークリングワインには、大きく2種類。瓶内ニ次発酵で作られるシャンパーニュ式、こちらは熟成年数などにも指定が有り、比較的高価なものが多く、味わいも奥深い。もう一方はタンク内で二次発酵を行うシャルマー方式。中でも人気が近年高いのがイタリアのプロセッコでシャンパーニュの生産本数を超えました。

フォーティファイド、フレーバードワインは食中では無く、食前酒や食後酒に嗜まれる事が多い為、あまり文化の無い日本では耳にする事が少ないですね。アルコールの弱いものから強いものまで有りますが、糖度があるものも多いのでオススメなどを聞いてみて、少量からチャレンジしてみるのも良いですね。

シーン別に分けられるワインの種類

ワインの嗜み方のワインとテーブルの画像

1.でもお話しましたがワインにもそれぞれ種類がありますがシーンによっても何を選ぶかが大切になってきます。

お店に入って、まずは食前酒(apéritif又はaperitivoなど)こちらは旅館などで出てくる最初の梅酒の様なもので、食前にお酒を飲むことで胃を直接刺激し、食欲の増強効果や会話が弾む媚薬の様なものです。
私が住むイタリアでは、アペリティーヴォが習慣でレストランでコースを頼むと最初の一杯は付いていたりする事が多いです。
レストランに行く前に、バーやバールなどで待ち合わせて軽く一杯飲んでから一緒にレストランに行って”最初のお飲み物は?”と尋ねられたら”食前酒は済ませて来たので…”というのもお洒落ですね。

もちろん、これから食事がスタートするのでアルコールは控えめな方がおすすめ。あまりアルコールが強く無い女性には、オレンジでシャンパーニュを割ったミモザや桃で割ったベッリーニ、カシスを加えたキールロワイヤルなどですと、食事にも響くことは無いはず。おすすめしてあげるのも素敵ですね。

さて、お食事スタート”お食事中のお飲み物はいかがなさいますか?”とソムリエが尋ねてくるでしょう”ワインリストをいただけますか?” グラスワインなどもリストアップされているお店も増えています。値段順や地域順、品種別などお店によっても様々です。一度リストに目を通してみるのも楽しいものです。
やはり選ばれるのはスティルワインが殆どだと思います。

食事が終わりデザートやチーズ。ここではそれぞれを引き立たせる余韻の長いものが選ばれます。デザートワインとされる甘口のスティルワイン。陰干しや貴腐により糖度が増した葡萄を醸造した高貴なものです。グラスで飲めることが多いですので、スタッフに尋ねてみると良いでしょう。甘―い!と女性も喜んでくれるはずです。
甘いのはちょっと、、という方には葡萄を蒸留したマールやグラッパがおすすめ。こちらはカフェなどと一緒に飲まれることも多く、「消化を促す」や「胃の働きを活性化させる」と言われています。私の周りのイタリア人はただ飲みたいだけに見えますが…

国別での違いや楽しみ方

ワインの嗜み方の葡萄の画像

ワイン大国と言えばフランス!と思われがちでしたが、近年ではプロセッコなどの人気も伴いイタリアが生産量は世界第一位(2018)年です。
レストランでワインを頼む際は、お連れ様の好みなどもあるかと思いますが”何料理でどこ地方の料理なのか?”に注目することで一気に着して見る範囲が狭くなります。
やはり、その地にあるものとは相性(マリアージュ)が良いとされているからです。

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ニューワールドと呼ばれるアメリカやオーストラリアなど、地域や使われる樽材などでも変わりますがキューティでジューシーな丸みのあるワインが多く、ワイン初心者の方々に受け入れられ易い地域。
ヨーロッパ系の料理店であれば、この料理ならこのワインと教科書にも書かれているほど多種多様です。

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アマゾンで購入できるおすすめのオーストラリア産ワイン

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フランスの赤ワインしっかり目がお好き!というお連れ様ならボルドー。
エレガントで奥深い余韻がお好きな方にはブルゴーニュ。
ボルドーの主な品種はカベルネソーヴィニヨンやメルロー。階級や生産年で価格も変わってきますが、特別な日にお連れの方とスペシャルなお肉と合わせる事が出来たら雰囲気も抜群に上がりますよね!
少し硬く閉じた印象の時はデキャンタージュなどをお願いしてみると、特別感も増して、ワインも空気に触れ華やかに香ってくれます!

ワインの嗜み方の葡萄のアップの画像

ブルゴーニュ地方の赤の基本はピノノワール。
赤い小さなベリーを思わす香り、できあがるワインは赤紫がかった明るいルビー色で、鮮やかな色調を呈しています。
「ロマネコンティ」や「ラターシュ」など、誰もが一度は名前を聞いたことのある高級ワインは、この地方で醸造される赤ワイン。バロン型に注がれる軽やかな風味や奥深さは、お肉料理だけでなくブルゴーニュ特産のエスカルゴやバターを使ったお魚料理などに合わせるのも華やかな気持ちになります!

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アマゾンで購入できるおすすめのブルゴーニュワイン

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近年は国産ワインもかなりレベルと需要が上がって来ています。
フランス料理やイタリア料理店でも山葵や味噌、醤油などの調味料を使用する店も増えていますし、通常は全て輸入ということは難しく、日本の季節の食材にワインを合わせていくという店も多くなってきました。甲州で作られる白ワインは、何故か日本酒のニュアンスを感じたりまします。と、いうことは寿司やおでんでもワインで合わせれますね。

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レストランでの嗜み方”とりあえず泡で!

ワインの嗜み方のワインを嗜んでいる女性の画像

私たちソムリエ目線から、”かっこいいな。“”スマートだな”と思わせてくれる嗜み方を、紹介します。
まず、お店に入って
ソムリエ”最初のお飲み物はいかがなさいますか?”
お客様”とりあえず泡で良い?”
お連れ様”うん”

これです。やはりこれです。
お尋ねしてから、どうする?こうする?グラス?ボトル?はカッコ良いものではありません。喉かわいているでしょうし。。
“俺ビールで、どうする?”
“うーん。じゃあ私も…”
人間っていうのは、こういうものです。
“とりあえず泡で良い?俺はビールにするんだけど”
これなら素敵。女の子はシュワシュワしたの好きなんです。

日本人は大体19:00の予約が好きなもので、来店の時間はほぼ皆様同じ。こんな時に最初に”ちょっと考えます”と悩まれたりすると、全て後手後手になってしまいます。
とりあえず乾杯してー!
“泡で…”と言ってくれれば、種類があれば説明も出来ますし、おつき出しも出せるんです。
“お食事中のお飲み物はいかがなさいますか?”
“ワインリストをいただけますか?”
これです。たとえグラスでもこれです。リストが来てから、お連れ様と相談なさってください。ワインが無いとスタッフサイドも料理を進めることが出来ません。

魚には白、肉には赤はもう古いです。時には魚の生臭さが白ワインだと引き立ってしまったり、お肉のコクが赤ワインの濃密さで消えてしまったり。もちろん、このワインが好き!というものがあれば何と合わせても美味しく感じるものですけれどね。

レストランに好かれるお客様になろう

ワインの嗜み方のソムリエの画像

レストランのことはレストランの人が1番よく解っているのです。”おまかせ“していただければ最善のチョイスをしようとします。[全体でどのくらい飲めるのか][大体の価格][お連れ様のお好み]
価格について、あまり口にしたく無い時は”リーズナブルな“”気軽な感じの””それなりな””コースの価格ぐらいで”などと、伝えていただけると探し易いです。
お店のおすすめが10万円だと困りますからね。

“いろいろなワインを楽しみたい!“という方々には、今では主流になっているグラスワインコースなどもお勧めです。お料理とのマリアージュをソムリエと料理人が話し合って決めていたりと2倍レストランを楽しむことが出来ます。こちらも、”あまり飲めないけれど”という方々にもハーフ量でも対応してくれるので有り難いかと思います。

“ソムリエさんのおすすめは何ですか?”などと尋ねて、”けど、やっぱり…”などと言われると、切なーい気持ちになります。
“おすすめしてもらったワイン良かったです。普段は飲まない感じでしたけど”
好みでは無かったとしても、この様に言って貰えれば次回はもっと良いの選ぼう!こう思うのがソムリエ達です。

最後に

“こんな男性、女性とお食事したいな。“と思わせてくれるお客様はやはりスマート。
ワインはお洒落な飲み物に感じられる方もいらっしゃると思いますが、お食事を会話を引き立たててくれる強い味方なのです。
当たり前に意思を持ちリードされていて、スタッフにも気遣いをしてくださり、例えワインが1本飲めない日でもボトルワインを注文され
“少しですがスタッフで飲んでください”などと言われた日には、お連れ様も”勿体ない”とは決して思いません。
ソムリエ達は次回からも全力以上におもてなしすると思いますよ。

この記事を書いた人

シニアソムリエ riccimori

シニアソムリエ riccimori

一般社団法人日本ソムリエ協会の『シニアソムリエ』の資格を2011年に取得。大阪ポンテベッキオや京都イルギオットーネ、東京インプリチト/オステリアスプレンディドにてマネージャーを務め、現在はイタリアにて修行and子育て中。