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マスカット・ベーリーA種のおすすめワイン9選【ソムリエ厳選】

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こんにちは!皆様”お家ワイン“楽しまれていますか?趣味を含めワインを嗜む方が増えてきている“この10年程度“。日本に、甲州以外で何という固有品種があるかご存知ですか?ヨーロッパの主要産地に比べると、日本は全般に雨量が多く多湿な環境にある為、葡萄栽培にかなり適しているとは言いづらいですが、北は北海道から、南は九州まで年間気温や雨量の幅が広い中、それぞれの地にあった栽培方法で近年良質なぶどうが生産されています。そこで今回は、 ラブラスカ種とヴィニフェラ種から交配され甲州種と並び”日本固有種“といえるマスカット・ベーリーAについて、
「シニアソムリエがおすすめするアマゾンで購入できる日本が誇る固有品種マスカット・ベーリーA種のワイン9選」をご紹介します!
“マスカット・ベリーA”と言われる事も多いですが、2013年にO.I.V.(国際ブドウ・ワイン機構)に品種名が登録された後“マスカット・ベーリーA“の呼び方を提案・統一したいとされているのも早速ですが覚えておきたいポイントですね!
この記事の目次

※当サイトで掲載しております「参考価格」「Amazon獲得予定ポイント」「Amazonプライム:送料無料」は出品者の設定により変動する場合がございます。予めご了承ください。詳細につきましては各ワインの購入ページよりお確かめくださいますようお願い申し上げます。

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン1.グランポレール エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 絢-AYA 2017

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甘口☆☆☆★★辛口

フランス語で“日本のワインの心”という名前の日本ワイン。G7伊勢志摩サミットにも用意された日本の心、日本を代表出来る赤ワイン。日本食になんとも合わせやすいバランスを綺麗に合わせ持つ1本。”絢“とは色糸をめぐらした模様の美しさを表しており、まさにこのワインのバランスを表す様です。山梨県産マスカットベーリーA種を主体として、赤い果実の華やかな香りと程よい熟成感にタンニンという絶妙なバランスをお楽しみ頂けます。コストパフォーマンスも高く、ラベルも華やか日本ワイン選びに困った時に自信を持って選べるオススメの1本です。

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グランポレール エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 絢-AYA 2017のまとめ

参考価格 1,650円
ヴィンテージ 2017
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ライトボディ
生産国 日本
生産地域 山梨県
ワインの香り いちごや赤い果実の様な華やかな香り
受賞経歴 2019年 アジアンワインレビュー銀賞(2017年ヴィンテージ)/ 2018年 第16回日本ワインコンクール銅賞(2016年ヴィンテージ) / 2016年ヴィンテージで「2018年日本ワインコンクール 銅賞」受賞
ブドウ品種 マスカットベーリーA種主体
プチ情報(アルコール度数) 12%
プチ情報(その他) 伊勢志摩サミットで採用された日本が世界に誇る国産ワイン

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン2.シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA 2017

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甘口☆☆★★★辛口

“世界を知り、日本の個性を育てる”を謳い、今や日本を代表する”シャトー・メルシャン“の日本を代表する品種マスカット・ベリーA。“良いワインとは、その土地の気候・風土・生産者によって育まれる葡萄のそのままを表現したものである”というコンセプトの元に、完全なる調和がもたらす味わいを目指し造られる日本ワイン。生食用と醸造用のどちらにも使われる品種の為、醸造用品種よりも劣るであろうという認識をもたれていましたが、90年代後半より、栽培方法などが見直され熟度の高いマスカット・ベーリーAの育成に注力をしてきました。程よい樽のニュアンスと甘美な果実の味わいが綺麗なワイン。ブランドイメージが安心させてくれる!ということもあるでしょうが、それだけで無いパワーを感じていただきたいです。

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シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA 2017のまとめ

参考価格 1,471円
ヴィンテージ 2017
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムボディ
生産国 日本
生産地域 甲信越地方
ワインの香り さくらんぼやバニラなどの華やかな香り
受賞経歴 日本ワインコンクール2019において金賞
香港和酒大賞(Hong Kong Washu Awards)」の日本ワイン(赤)部門にて金賞受賞
ブドウ品種 マスカット・ベーリーA
プチ情報(アルコール度数) 12.5%

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン3.ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA

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甘口☆☆☆★★辛口

安定した品質で高い評価を得ている、毎年国内外のコンクールで入賞しているワイナリーのマスカット・ベーリーA!日本ワインの礎を築きサントリーの日本ワイン作りにも大きく貢献した“川上善兵衛”に敬意を表し、彼の生み出した代表的な品種であるマスカット・ベーリーAを”これぞマスカット・ベーリーA“というワインに仕上げています。土地と品種の個性を知り、引き出すのがサントリー日本ワイン作りの考え方。山梨県と長野県のぶどうを使用し、フレッシュで柔らかく、チャーミングなワインに仕上げています。産地の個性を見極め、原酒を作り分け、最適な割合でアッサンブラージュして、目指す味わいを作り上げる!どこかウイスキーにも通ずる考え方!日本のウイスキーは海外でも高い評価を受けているので、海外からのブランドイメージも良し!海外の方などを迎える時などのおもてなしなどに用意しておきたいワインですね♫

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ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーAのまとめ

参考価格 1,479円
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ライトボディ
生産国 日本
生産地域 甲信越地方
ワインの香り もぎたてのぶどうをほおばったような、フルーティで華やかな香り
受賞経歴 2015年日本ワインコンクール「国内改良品種」部門に於いて銅賞を獲得
ブドウ品種 マスカット・ベリーA 山梨県産 86% 長野県産 14%
プチ情報(アルコール度数) 11.5%

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン4.マスカット・ベリーA アンウッデッド(シャトー酒折ワイナリー)

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甘口☆☆★★★辛口

“良いワインは良い葡萄から” マスカット・ベーリーAの本来の味わいを追求し2014年初めて商品化に成功したワイン。地元栽培農家との共生をめざし、地元農協から購入していますが出来る限り高品質の葡萄を購入できるように、収穫期には自ら集荷場へ社員全員で出向いて選果を行っているこだわり。そして、この高品質な醸造用葡萄栽培を目指す栽培家による品質の高い葡萄から、プレミアムワインも造り出しています。ベーリーA が持つチャーミングさを引き立てて仕上げられた素直な1本。スタイリッシュなエチケットが食卓をまた引き立ててくれますよ♫

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マスカット・ベリーA アンウッデッド(シャトー酒折ワイナリー)のまとめ

参考価格 1,760円
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムボディ
生産国 日本
生産地域 山梨県
ワインの香り ベリーA特有のキャンディー香は控えめ。花の香りやベリー系果実、プラムの香りが感じられる
受賞経歴 甲州ドライ」は日本ワインコンクールにおいて、金賞、部門最高賞、コストパフォーマンス賞の三冠を、ジャパンワインチャレンジでも、金賞を受賞。また、2016年に伊勢志摩にて開催されたG7サミットで供されるなど、リーズナブルだけでなく、その高い品質も評価されています。
ブドウ品種 マスカット・ベリーA
プチ情報(アルコール度数) 12%

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン5.アルプス ミュゼドゥヴァン 塩尻マスカットベーリーA

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甘口☆☆☆★★辛口

信州塩尻産マスカット・ベーリーAをフレンチオーク樽を使用しふくよかに熟成して仕上げた1本。地元ではライバルでもあるブラッククイーンが人気がありますが、このマスカット・ベーリーAの渋みが穏やかでエレガントな仕上がりは、ライバルにも勿論負けない1本!国内改良等品種で賞も受賞した、今後も目が離せない日本ワイナリーのひとつ。お魚のお鍋やマグロのお寿司など、白ワインだと生臭くなりがちだけど赤ワインだと重すぎるかな?というお料理に綺麗に寄り添ってくれる日本の為の日本ワインですよ。

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アルプス ミュゼドゥヴァン 塩尻マスカットベーリーAのまとめ

参考価格 1,760円
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい フルボディ
生産国 日本
生産地域 長野県
ワインの香り ベリー系の華やかで奥ゆかしい香り
受賞経歴 銀賞 国内改良等品種 ミュゼドゥヴァン 塩尻マスカットベリーA 2011 / 銅賞 国内改良等品種 ミュゼドゥヴァン 塩尻マスカットベリーA 2012
ブドウ品種 信州桔梗ヶ原産マスカットベリーA 100%
プチ情報(アルコール度数) 12%

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン6.マスカット・ベリーA 2017(井筒ワイン)

甘口☆★★★★辛口

2018年日本ワインコンクール銀賞受賞したマスカット・ベーリーA! 塩尻市・松本市の自社農園、契約農園にて収穫されたマスカット・ベリーA種をフルーティーで個性的に仕上げた赤ワインです。桔梗ヶ原の地で創業以来75年あまりの間、桔梗ヶ原一帯での醸造から瓶詰めまで一貫して行う”ワイナリー“として、土地に根ざしたワインの高い質、価値を追い続けています。あの 田崎真也氏などが選定したNAC(長野県原産地呼称管理制度)認定ワインにも定められた日本が世界に誇るベーリーA!やはり知っておきたい日本ワインだと思いますよ!

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マスカット・ベリーA 2017(井筒ワイン)のまとめ

参考価格 1,460円
ヴィンテージ 2017
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムボディ
生産国 日本
生産地域 長野県
ワインの香り ストロベリーキャンディの香りに、出来立ての綿菓子のようなニュアンスの香り
受賞経歴 2018年日本ワインコンクール銀賞受賞
ブドウ品種 マスカット・ベリーA
プチ情報(アルコール度数) 13%
プチ情報(その他) NAC(長野県原産地呼称管理制度)認定ワイン

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン7.塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2016

甘口☆☆★★★辛口

こちらは標高が700mと高く、何処かヨーロッパの様に昼夜の寒暖差が大きい塩尻地で育てられたマスカット・ベーリーA。そして2015年塩尻マスカット・ベーリーで国内改良系品種赤部門 銅賞を受賞しているワイナリーです。さらに、このワインは豊かな果実味とミズナラ樽からくる香ばしい香りに仕上げた、スパイスや麝香なども感じる魅惑的な香りのワイン。心地よい酸味を感じながらも複雑な味わいは、日本ワインの先をいく予感を感じさせてくれるワイン。ちょっと腕を振るった晩御飯の時などに、そっと合わせたい1本ですね。

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塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2016のまとめ

参考価格 2,957円
ヴィンテージ 2016
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムボディ
生産国 日本
生産地域 長野県
ワインの香り いちごの綿飴やお香の香り
受賞経歴 塩尻ワイナリー 塩尻マスカット・ベーリーA 2015年が日本ワインコンクール2017国内改良系品種赤部門 銅賞を受賞
ブドウ品種 マスカットベリーA
プチ情報(アルコール度数) 11.5%
プチ情報(生産本数) 8,160本(680ケース)

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン8.CHM穂坂マスカット・ベーリーAコールドマセレーション 2018

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甘口☆☆★★★辛口

山梨県を代表するワインの産地である韮崎市穂坂地区。ここで生まれる葡萄は凝縮度が高く、腰の強いパワフルな味わいに仕上がります。マスカット・ベリーA種を発酵前のタンク内で低温浸漬し、その後発酵を行うことで、香り豊かで口当たりの良い赤ワインに仕上がっています。 コールド・マセレーションとは日本では”低温醸し法“と呼ばれ、醗酵前の果醪に亜硫酸を添加し、温度を低く保持、一定期間”醗酵が起きない状態”に置くことです。その後発酵を行うことで風味成分の抽出を促進させる醸造方法で、アロマティックに丁寧に仕上げられた1本です。出汁を使った煮込みのお料理などに合わせたいですね。

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CHM穂坂マスカット・ベーリーAコールドマセレーション 2018のまとめ

参考価格 1,693円
ヴィンテージ 2018
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムライト
生産国 日本
生産地域 山梨県
ワインの香り 甘く心地よい木イチゴや土の香り
受賞経歴 2018 ジャパン・ワイン・チャレンジ:[2019年 銀賞] / 2014 日本ワインコンクール:[2015年 銅賞] / 2009 国産ワインコンクール:[2012年 銅賞] / IWSC:[2012年 銅賞] / 2006 国産ワインコンクール:[2008年 銀賞]
ブドウ品種 マスカットベリーA
プチ情報(アルコール度数) 12%
プチ情報(生産本数) 13,000〜15,000本

おすすめマスカット・ベーリーA種のワイン9.シンドフニ シンプル マスカットベリーA 2017

甘口☆★★★★辛口

最後のオススメは私も訪れた事のあるワイナリー!滋賀県各地で栽培されるブドウで生まれるワインの身土不二シリーズ!その土地、その季節に収穫した物を食べるのが身体に良いという考え方を形にしたワイン。心豊かになるワインを造り、滋賀に根付く地ワインへと仕上げられています。滋賀から発信する食文化の1つとして知っていただきたいシリーズ。 畑ごとの魅力を生かし、滋賀県のマスカットベーリーAの魅力を、ピュアに表現したいという思いからシンプルに仕込まれています。関東甲信越のイメージが強い葡萄ですが、滋賀のテロワールも楽しめる1本。滋賀名産…鮎の甘露煮とか?笑に合いそうですね。

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シンドフニ シンプル マスカットベリーA 2017のまとめ

参考価格 2,420円
ヴィンテージ 2017
ワインカテゴリー 赤ワイン
味わい ミディアムボディ
生産国 日本
生産地域 滋賀県
ワインの香り 力強い果実感とジューシーで溌剌としたベリー香
ブドウ品種 マスカットベリーA
プチ情報(アルコール度数) 11%

マスカットベリーA種(ぶどう)の特徴

1927年(昭和2年)、川上善兵衛により交配された日本固有の醸造用葡萄品種。生食用の葡萄品種でもあります。華やかな苺キャンディのような甘い香りが特徴的。これは、マスカット・ベーリーAのワイン中に多く含まれている“フラネオール”という成分により、この特徴とも言える甘い香りを放つ事がわかっています。これが、生かすべき特徴で人々から愛される個性とも言えます。長野や山梨で主に栽培されている甲州と共に、日本を代表するワイン用黒葡萄品種です。2013年に日本の黒ぶどうとしては初めて、世界的に醸造用のぶどうとして登録され、名実ともに日本ワインの文化に大きく貢献した品種と言えるでしょう。また、マスカット・ベーリーAはアメリカ系の遺伝子を持つ品種なので特有の”フォクシー・フレーバー“という香りも持ちますが、それを強調させるのか、穏やかに仕上げるかは造り手さん次第です。

マスカットベリーA種(ワイン)の特徴

マスカットベリーA種のワインの特徴は品種時代の特徴同様フルーティーが際立ち、一般的に軽やかな色調にやさしい口当たりとエレガントで滑らかな味わいが特徴で、タンニンは比較的穏やかで軽やかな味わいに仕上げられ、熟成はさせず早飲みタイプに仕上げられる事が多いです。国産ワインの主な産地は山梨、北海道、長野、山形など。”フランスワインやカリフォルニアワインなどは詳しいけれど、日本ワインは良く分からないし飲まない“という方も多いのでは無いでしょうか?海外に住んでいると“日本でもワインって作れるの?日本のワインどぅ?”とよく聞かれます。“日本のワイン飲むと頭痛くなるんだよね…”という意見もあったり…。日本の雑酒、果実酒(ワインはここに含まれます)の 酸化防止剤(亜硫酸)の最大含有量は日本の規定で350mg / L。EUでは辛口赤ワインで150mg / L、辛口白・ロゼワインで200mg / Lと、やはり低め。とはいえ、あくまで最大の数値。世界を目指して邁進し、オリンピックで世界中の人達を日本へ招く前に“日本のワイン”を日本人として知っておきたいですよね。日本らしく繊細な味わいは近年更に高い品質になってきています。カリフォルニアに旅行したらカリフォルニアワイン、パリに旅行したらシャンパーニュを飲みたくなる私たちと同じ様に、日本に来たら日本酒や日本ワインを愉しみたいはず!イタリア料理店やフランス料理店にも日本ワインを求められる時代になるかもしれませんね。

マスカットベリーA種の歴史

中国では紀元前7000年代頃からと言われているワインの歴史ですが、日本のワイン造りはまだまだ歴史が浅く、今から約140年前の明治時代。日本は米不足だった為に、米からの酒造りな日本酒文化を変化させていきたい意向が強かったと言われています。すでに生食用ぶどう栽培が盛んであった山梨県から2人の青年がフランスでワイン造りを学んで帰り、国産最初のワイン会社を設立したことが始まり。マスカット・ベーリーAは1931年に初結実、1940年に正式発表された品種となりました。その後、人々のテーブルワインとして動きが出てきたのは1964年の東京オリンピックの頃。1975年にはワインの消費量は遂に甘味果実酒を上回りました。2010年O.I.V.国際ブドウ・ワイン機構に、甲州が品種登録されたことや、神の雫の発売、神の雫のテレビドラマ(2009年)などが日本でのワインの人気に関わっていると言われています。2013年にはマスカット・ベーリーAもO.I.V.に正式に品種登録され、近年ではマスカット・ベーリーAの国際的な更なる品質向上を目指し努力が続けられています。EUへ輸出するワインのラベルに“マスカット・ベーリーA”の品種名記載が可能になり、今では世界での認知度も上がってきています。果実酒販売数量のシェアは4.4%とまだまだ低い水準ですが、2018年3月31日時点の国内ワイナリー数は303にまで増加。2018年10月30日からは、日本初のワイン法が施行され今後は更に品質の高い日本ワインが期待出来そうです。

私の(ソムリエ的)マスカットベリーA種のワインの選び方!

スーパーなどでは国産低価格の500円程度のワインを見かけたりしますよね?常温保存可能なワイン。これらは”熱処理“されている果実酒なので、一般的なワインでは無く、熟成することもありません。本日ご紹介する様な、日本ならではの味わいを楽しめるマスカット・ベーリーAをお楽しみいただきたいです。この品種は、基本的に穏やかで優しい品種なので、気分を落ち着けたい日や重めの赤ワインではしんどいかな…という疲れた日などにチョイスしたい品種。日本食などの出汁のニュアンスによく寄り添ってくれる為、ご家庭料理に合わせる“お家ワイン”の相性としては抜群!国内外で評価されているものを選んでみたり、地方のお料理と合わせるなら、いつもは日本酒を合わせるポジションに選んだりすると楽しいと思います。

マスカット・ベーリーA種のワインをおすすめした最後に

いかがでしたか?いつもよりもお家時間が長くなる今日このごろ。身近にあったものが、いつもの食事に実は1番寄り添ってくれるかもしれません。冬の煮込み料理や、いつもの軽やかなピノ・ノワールなどの代わりに試したい日本の大切な品種ですね!

この記事を書いた人

シニアソムリエ riccimori

シニアソムリエ riccimori

一般社団法人日本ソムリエ協会の『シニアソムリエ』の資格を2011年に取得。大阪ポンテベッキオや京都イルギオットーネ、東京インプリチト/オステリアスプレンディドにてマネージャーを務め、現在はイタリアにて修行and子育て中。