コラム
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甘口微発泡ワイン!モスカートダスティおすすめ9選【ソムリエ厳選】

モスカートダスティ(ワイン)のメインビジュアルの画像

食前酒の梅酒代わりにしてみたり、ワインは普段飲まない…ワインは疲れる…という方々の入り口としても是非おすすめしたいモスカート。ただ、その優しさに騙されて飲み過ぎにはご注意くださいね。
今回は「シニアソムリエがオススメするモスカートダスティ9選」をご紹介します!
ワインが苦手という方も大好き!という方も、もう一度向き合っていただきたい日本でまだまだ可能性のあるモスカートダスティ。バローロやバルバレスコのエリアのカンティーナが作っているのにリーズナブル。お値段もシャンパーニュなどに比べると、かなりお手頃なので、ちょっとした贈り物などにもおすすめですよ!歓迎会やお友達同士のランチ会のデザートの時などに出てきたらお洒落ですね。
この記事の目次

※当サイトで掲載しております「参考価格」は為替レート等の影響で変動する(実際の販売価格と異なる)場合がございます。予めご了承ください。場合によっては参考価格より販売価格が低下していることもございますので、詳細な価格は各ワインの購入ページよりお確かめくださいますようお願い申し上げます。

おすすめモスカートダスティ1.チェレット モスカートダスティ 2013

甘口★★★★☆辛口

バローロやバルバレスコの造り手として名高いチェレット社のモスカート。甘口と謳いながらも、上品な甘やかさと果実味が特徴。繊細ながらにきちんと甘さがあるモスカートなので、若い女性を中心にとても人気。アルコール度が低めなので、ワインとしてよりも、ちょっと大人のマスカットジュースの様なポジションで飲んでいただけます!甘やかなのに、食中酒向けのキレのよい後味を持つ、万能のモスカートダスティです。なんと言っても老舗の安心感と安定感が購入のポイント。ワイン飲みたいけど、明日は早いし…今日は疲れ過ぎてるし…という時に、1本冷えていると癒されますよ!

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チェレット モスカートダスティ 2013のまとめ

参考価格 2,179円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り フローラルでチャーミングな白桃のような香り
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5.5%

おすすめモスカートダスティ2.ブリッコ クワリア モスカートダスティ

甘口★★★☆☆辛口

こちらも銘醸ワインを生み出すバルバレスコの造り手として名高いスピネッタ社のモスカート。まるで高級な和三盆を口にしたような感覚の高貴な甘やかさ。まだモスカートが流行る前から、日本に輸入されており安定した人気を誇ってきました。甘いワインが苦手という方も、白桃やアプリコットのような果実の甘みと綿あめのような甘み両方を感じられる万能さ、微発泡も重なって甘さが邪魔になりません。 甘口のワインは食事に合わないのでは?と思う方も多いかと思いますが、このモスカートダスティの甘みは本当によくまとまっていて、綺麗に寄り添ってくれますよ!きりりと冷やしてカレーライスなどとも良いですね!

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ブリッコ クワリア モスカートダスティのまとめ

参考価格 2,626円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り オレンジの花やバラ、白胡椒、サルヴィアなどの香り
受賞経歴 2017年 ビベンダ/4グラッポリ (イタリア) 2019年版 / 2016年 サクラ・ジャパン・ウイメンズ・ワイン・アワード/ゴールド 2018年 / 2015年 ビベンダ/4グラッポリ (イタリア) 2017年版 / 2015年 ヴィーニ・ディタリア(ガンベロロッソ)/2ビッキエーリ・ロッシ (イタリア) 2017年版
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 4.5%
プチ情報(生産本数) 90,000本

おすすめモスカートダスティ3.ヴィーニャ センツァ ノーメ モスカートダスティ 2018

甘口★★★★☆辛口

ピエモンテのバルベラの女王としても名高いブライダのモスカート。白い花や柑橘の豊かな香りとマスカットジュースの様なフレッシュ感。余韻にミネラルのニュアンスも残るのでキリっと冷やすと食中にも合わせられます。 半世紀前からワイナリーを経営しているボローニャ家の懐かしいながらに何処か新しい味わい。マカロニサラダや酢豚など、りんごを添えるポジションに合わせてみると、ピタっと合わせることが出来ますよ!勿論、食前酒としても◯。イタリアでは、お祝い事の時にモスカートダスティ&デザートの組み合わせで登場します!

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ヴィーニャ センツァ ノーメ モスカートダスティ 2018のまとめ

参考価格 2,189円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り 白い花や柑橘系、マスカットの豊かな香り
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5.5%
プチ情報(生産本数) 100,000本

おすすめモスカートダスティ4.モスカート・ダスティ・ラ・カウドリーナ 2016

甘口☆☆★★★辛口

“本物のモスカートダスティはピュア。果実由来の甘みと酸味がバランスし飲み飽きない。甘いだけのモスカートダスティは単純でつまらない“と語る、本物のモスカート。葡萄の木は、通常収量を得るために 10 年で植え替えら れてしまうことがほとんどですが、こちらは30〜50年。可愛いエチケットのアスティスプマンテの造り手として名高いラ カウドリーナのモスカートダスティ。最も模範的な造り手と言われる彼らのワインは、白桃の様な特徴的な香りと葡萄果実由来の奥深い爽やかな甘み、その上に繊細な酸味が飲み飽きさせることの無い本格派。機械的な造りのものも多いですが、生産者性を感じるならばこちらが1番おすすめです!アスティと飲み比べなんかも面白いですね!

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モスカート・ダスティ・ラ・カウドリーナ 2016のまとめ

参考価格 2,244円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り スズラン、白桃、サルヴィア、グレープフルーツなどの柑橘系などの香り
受賞経歴(参考評価) ビベンダ2018 3グラッポリ(2016VT)
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5%
プチ情報(生産本数) 100,000本

おすすめモスカートダスティ5.フォンタナ フレッダ モスカートダスティ

甘口★★★★☆辛口

世界が認める伝統と革新の造り手。普段合わせ辛いキムチなどの辛い料理などに意外と寄り添ってくれるモスカートダスティ。こちらの造り手さんもバローロに壮大なワイナリーを持ち、質の良いワインを産出しています。微発泡ということで甘口ながらも主張が強すぎず、飲み飽きないので人々に選ばれ易いのでしょうね。泡が強いとお腹いっぱいになるイメージありますが微発泡だと軽めなので大丈夫。とれたてのマスカットのような心地よい香りと酸味と甘さが入り混じった爽やかな味わい。シンプルな焼き菓子との相性が抜群で、現地ではヘーゼルナッツのタルトなどと合わせられています。

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フォンタナ フレッダ モスカートダスティまとめ

参考価格 2,420円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り とれたてのマスカットのような心地よい香り
受賞経歴 ビベンダ 3グラッポリ 2015版(VT2013) / ジャパン・ワイン・チャレンジ2014 銀賞受賞(VT2013)
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5%

おすすめモスカートダスティ6.ベルサーノ モスカートダスティ

甘口★★★☆☆辛口

ベルサーノ社は19世紀後半にピエモンテ州アスティ地区の中心に位置するニッツァ モンフェラートから始ったワイナリー。230haの自社ブドウ畑を有しており、ピエモンテのワイナリーの中でも最大級の規模を誇るものです。 プチプチと弾ける炭酸の軽い刺激とともに、モスカートのフレッシュでフルーティな風味が口の中にさわやかに広がります。果実味と酸味のバランスのとれた、果実味豊かな甘口。敷地内に併設された400年前からのワイン資料を収集したワイン博物館があることでも有名な造り手さん。地元で愛される味を是非お楽しみください!

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ベルサーノ モスカートダスティのまとめ

参考価格 2,582円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り アカシアや藤の花を感じさせる香り
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5%

おすすめモスカートダスティ7.ヴェッキア・ストーリア モスカートダスティ

甘口★★★☆☆辛口

ヴェッキア・ストーリアとは”古い歴史“という意味で、古くからピエモンテに拠点を置く共同生産者組合のワインです。イタリアワイン誌にも多数掲載され、国際コンクールを受賞する実力を持ち“高品質のワインを醸造し、ワインを飲むことを広めその価値を高める事””をスローガンとして掲げている造り手さん。マスカットのような果実味と爽やかな酸味で切れの良い後味。金木犀のような香りも感じられるリッチ感。ガス圧が低いので、シャンパーニュの様に開けるのが怖い!という方にも微発泡のモスカートダスティは良いですね!

ヴェッキア・ストーリア モスカートダスティのまとめ

参考価格 2,486円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り マスカットの甘い香りや、パイナップルや桃のコンポート、金木犀のような香り
受賞経歴(ワイナリー) イタリアワイン誌に多数掲載、国際コンクールを受賞する実力を持ち高品質のワインを醸造
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5.5%

おすすめモスカートダスティ8.モスカート ダスティ ピツレ ネイラーノ2008

甘口★★☆☆☆辛口

この地方で100年以上の歴史のあるスペローネ家が造るモスカートダスティ。“ピツレ“とは、鳥が実をついばむという意味で、鳥がおいしい葡萄を見つけては、ついばんでいくので、この名前を付けたとのこと。他の葡萄よりも糖度がありますが、補糖出来ないのでアスティよりも良く熟した良い葡萄が使われるそうです。お値段もお手頃で、とてもまろやかでクリーミー。ドライフルーツのケーキや熟したメロンなどと合わせたいですね。イギリスのワイン評論家ヒュージョンソン氏も”通常より良質のブドウで造られる。アスティより甘口でフルーティー”と二〜三ツ星で絶賛した1本。気軽に試して愉しみたいですね!

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モスカート ダスティ ピツレ ネイラーノ2008のまとめ

参考価格 1,600円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り フレッシュマスカットのような香り
ブドウ品種 モスカートビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5.5%

おすすめモスカートダスティ9.ガンチア・モスカートダスティ

甘口★★★★☆辛口

今のモスカートダスティがあるのも、イタリアのスパークリングワインがあるのもこの造り手のお陰とも言うべきガンチャ。イタリアらしいスパークリングワインを造りたいという創業者カルロ・ガンチアの情熱から始まり、更には後にスプマンテとして初めて統制保障付原産地呼称を獲得。最初はシャンパーニュに倣って瓶内二次発酵から始め今のシャルマー方式へ。世界中から支持されているガンチャはアスティ&モスカートダスティを普及させた総本山。先ずは基本からという方は是非ここから始めてみるのは良いと思います。私も物心ついた時?から飲んでました。ザ・ワインの入り口用の1本ですね!

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ガンチア・モスカートダスティのまとめ

参考価格 1,820円
ワインカテゴリー 微発泡(スパークリング)ワイン
生産国 イタリア
生産地域 ピエモンテ
ワインの香り ピーチやライチの様な華やかな香り
受賞経歴(参考評価) ジャパン・ワイン・チャレンジは、2018年で21回目となるワイン審査会で、毎年世界中から1,700種類を超えるワインがエントリーされるアジア最大のワイン評価会です。 ガンチア・モスカート・ダスティは、2016年大会で金賞受賞。
ブドウ品種 モスカート ビアンコ100%
プチ情報(アルコール度数) 5.5%

モスカートダスティとは?

イタリア/ピエモンテ州で造られる“モスカートビアンコ種100%”で造られる微発泡ワインのことで、ご存知アスティスプマンテの妹的なイメージでしょうか。共にDOCGアスティですが、アスティスプマンテが超辛口から甘口、ガス圧が3バール以上で造られているのに対して、モスカートダスティは甘口のみ、ガス圧は2バール以下、アルコール度も5%前後と優しめな設定。食前酒(アペリティーヴォ)や食後酒(ディジェスティーヴォ)の文化のあまり無い日本では、甘口ワインとお料理を合わせるということに結びつけ辛いかもしれませんが、イタリアでは無くてはならない存在です!余ったモスカートダスティで作るデザート(ザバイオーネクリームなど)まである程です!優しいガス圧と、甘やかさは疲れた心も癒してくれる、なんとも言えない飲み心地。食前酒の梅酒代わりにしてみたり、ワインは普段飲まない…ワインは疲れる…という方々の入り口としても是非おすすめしたいモスカート。ただ、その優しさに騙されて飲み過ぎにはご注意くださいね。

モスカートダスティの特徴は?

ピエモンテ州のアスティ県アレッサンドリア県クーネオ県の52のコムーネでモスカート ビアンコ種から造られる甘口の微発泡ワイン。”カネッリ“”サンタ・ヴィットーリア・ダルバ“”ストレーヴィ“がソットゾーナとしてラベルに表記が認められています。シャンパーニュやフランチャコルタなどの熟成スパークリングワインなどとは違い、発酵から出荷までは30日以内という規定があり、フレッシュでフルーティさを楽しむのも特徴です。丘陵地帯に広がるワイン畑は水はけが良いので、湿気を嫌うモスカートビアンコ種を多く栽培することが可能です。仕上がるワインの特徴としては、とれたての爽やかなマスカットのような香りとムスクのアロマを持つこと。また、微発泡で柔らかな甘味と優しい口当たりで、アルコール度は5%程度と低め。スペインでの呼び名モスカテルのモスカ(イタリア語ではハエ)は、英語のモスキート(蚊)と同じ語源から派生した名称と言われ“虫が寄ってくるほど甘い”といった意味があるほど。元々はシャンパーニュ方式でしたが、モスカート特有のアロマを活かすためにはシャルマ方式が適していると考えられ、大型タンクでの二次発酵に切り替えた事でモスカートダスティが生まれました。 (ガス圧は2バール以下:一部造り手は瓶内二次発酵)今回はご紹介しておりませんが、発泡性の無いスティルワインの遅積みのモスカートダスティ”ヴェンデミア タルディーヴァ”も作られています。

私の(ソムリエ的)モスカートダスティの選び方!

アスティよりガス圧が柔らかい分、食前から食中、食後と幅広く楽しめます。お値段もお手頃でシャンパーニュやアスティの様なコルクではなく、大半がスティルワインと同じものなので開けるのが怖い!という方も安心。熟成期間の規定などはなく、既得アルコール度も4.5〜6.5%と低め、樽を使うことも無いですので、シーンに合わせて好きな造り手のものや、ラベルや予算で最初は選んでも構わないと思います。ちなみに、ワインの教科書にはトルタ ディ ノッチョーラ(ピエモンテ名産のヘーゼルナッツのタルト)にはモスカートダスティが相性が良い!とあります。ヘーゼルナッツで無くてもナッツ系のお菓子と合わせれたら最高ですね!

モスカートダスティの記事にておすすめしたワインのまとめ

モスカートダスティをおすすめした最後に

amazonで購入できる甘口微発泡ワインの『モスカートダスティ』をご紹介しましたがいかがでしたか?”泡”ってやっぱり何処かシュワシュワウキウキするものなのですが、シャンパーニュやフランチャコルタだとお財布には厳しく、日常ワインとしてはちょっと難しかったりします。その点お値段がお手頃なのもモスカートダスティの良いところ!コンビニでナッツ入りのクッキーを買って、届いたモスカートダスティと合わせる!それだけで、素敵な自分だけの”お家じかん”になりますよ!

この記事を書いた人

シニアソムリエ riccimori

シニアソムリエ riccimori

一般社団法人日本ソムリエ協会の『シニアソムリエ』の資格を2011年に取得。大阪ポンテベッキオや京都イルギオットーネ、東京インプリチト/オステリアスプレンディドにてマネージャーを務め、現在はイタリアにて修行and子育て中。