コラム
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辛口白ワインの王道!シャブリおすすめ9選【ソムリエ厳選】

シャブリ(ワイン)のメインビジュアルの画像

日本には、まるでシャブリという葡萄品種があるのではないか?と思うぐらい”辛口白ワインの定番“となっているシャブリ!それもそのはず、日本に輸入されるフランス産白ワインの40%以上を占めているのです。同じシャブリでも、値段がなぜこんなにも違うのだろう?と思ったことがある方もいらっしゃるかと思います。逆にいうと、日常的な少し安い定番ワインのイメージだけある方もいらっしゃるかもしれません。今回は「シニアソムリエがおすすめするアマゾンで購入できる特選シャブリ9選」をご紹介します!
いつもの”シャブリ“を、ちょっとしたメニューを用意して素敵なマリアージュの食卓にしてみてくださいね!
この記事の目次

※当サイトで掲載しております「参考価格」「Amazon獲得予定ポイント」「Amazonプライム:送料無料」は出品者の設定により変動する場合がございます。予めご了承ください。詳細につきましては各ワインの購入ページよりお確かめくださいますようお願い申し上げます。

おすすめシャブリワイン1.ウィリアム フェーブル シャブリ

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甘口☆★★★★辛口

長年レストランで働いていて、お客様からもソムリエからも絶大な信頼のある安心辛口シャブリがこちら。良く、スッキリ辛口で!と言われるのですが、どうしてもブドウ自体は甘いものなので選別が難しい時があります。こちらは、みずみずしい果実味とフレッシュでキレの良い酸味、フレッシュな柑橘系の香り、キレのある酸味が際立つ”定番お利口シャブリ“。シャブリの本来の味わいの特徴を表現したお手本のようなワインとも言われています。98%が機械収穫というシャブリでは珍しく、手摘みでの収穫。シャブリならではのミネラルとフレッシュさを生かすため、新樽はほぼ使用していません。合わせたいお料理はもちろん生牡蠣!シャブリをまだ飲まれて無い方も、普段はグランクリュばかりという方にも、一度振り返って欲しい1本です!

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ウィリアム フェーブル シャブリのまとめ

参考価格 2,309円
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り 貝殻や潮風を連想させる穏やかな香り
受賞経歴 ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ2018にて5つ星を獲得
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 12.5%

おすすめシャブリワイン2.ルー デュモン レア セレクション シャブリ グラン クリュ ヴァルミュール 2007

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甘口☆☆☆★★辛口

日本人醸造家 仲田晃司氏が2000年にブルゴーニュの地に設立したワイナリーのワイン。テレビNHK“プロフェッショナル 仕事の流儀”で取り上げられたことでも話題になり、ますますファンを拡大しています。仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念と言われています。自らの発言力の影響を考え、他人のワインについて、滅多に評価しないことで知られていた神アンリ・ジャイエ氏が認めた事で評価がかなり上がりました。仲田氏がネゴシアンとしてブルゴーニュを渡り歩く中で、自らテイスティングし、買い付けを行っている古酒のセレクション。ブルゴーニュの古酒をお手頃価格で楽しめる稀少なセレクショングランクリュシャブリです。いつものスッキリ酸のあるシャブリとは違う、熟成により溶け込んだ旨味の1本。是非、特別な日にじっくり味わっていただきたいです。

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ルー デュモン レア セレクション シャブリ グラン クリュ ヴァルミュール 2007のまとめ

参考価格 8,298円
ヴィンテージ 2017年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り ハチミツやスパイスなどのアロマに、バタートーストなどの香り
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 13%
プチ情報(その他) 神の雫にも登場した仲田氏のワイン。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも登場しました。

おすすめシャブリワイン3.ルイ・ジャド シャブリ・セリエ・ド・ラ・サブリエール 2018

甘口☆★★★★辛口

レモンを絞りたくなる様なお料理に合わせたいシャブリの定番。フレッシュさを求める時に、教科書に載ってたかな?と思うほどに懐かしくもあり、昔から絶大な信頼と人気を誇るスッキリシャブリ。酒神バッカスを施したラベルは、すべてブルゴーニュ地方のA.O.C.格付けのワインで、すべてのワインに同じデザインのラベルが用いられています。それは、すべてのアペラシオンに対して同等の価値を置き、同等の熱意を持ってワイン造りを行っていることを示しているから。ステンレスタンクでの時間を掛けた自然な醸造により、華やかで繊細な香りとコクのある余韻は満足出来るものです。良い意味でクセがなく、クリアで飲みやすいです!冷蔵庫でキリっと冷やして、魚介などと楽しみたいですね!カキフライとか良いですねー!

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ルイ・ジャド シャブリ・セリエ・ド・ラ・サブリエール 2018のまとめ

参考価格 3,090円
ヴィンテージ 2018年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り レモンや白い花の香り
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 12.5%
プチ情報(その他) ワインコミック「神の雫」第3巻、ドラマの第1話に登場したワインです。主人公の神咲雫が生牡蠣にあう最適ワインとして選んだワインです。

おすすめシャブリワイン4.シャブリ プルミエ クリュ ヴァイヨン 2017

甘口☆☆★★★辛口

シャブリの最高峰、ヴァンサン・ドーヴィサのプルミエクリュ。DRC、ルロワ、ルーミエに並ぶ、メイユールヴァン3ツ星、パーカー5ツ星生産者のシャブリ。ラヴノーとは義理の兄弟でシャブリの2TOPとも言われている造り手さん。フランスの評価誌”アドヴォケイト“”ワイン・スペクテーター“”インターナショナル・ワイン・セラー“などを見ても、常にシャブリのトップはラヴノーとドーヴィサというほど。飲んでみたくなったでしょう?笑 造りは2002年以降ビオディナミ。肥料は自身で作った、ビオディナミ調合剤を入れた堆肥を使用。収穫はすべて手摘みで、ブドウを選別しながら行っています。これは全体の1%ほどとも言われています。お魚のバターソテーや、ウサギ肉やホロホロ鶏などの白身のお肉と合わせて、いつもと違う最高の造り手のプルミエクリュ、特別な日に如何でしょうか?

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シャブリ プルミエ クリュ ヴァイヨン 2017のまとめ

参考価格 9,829円
ヴィンテージ 2017年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り 丸みを帯びた蜂蜜のテクスチャと深いアロマと香り
受賞経歴 パーカーポイント92点獲得!
ブドウ品種 シャルドネ

おすすめシャブリワイン5.ルイ・ラトゥール シャブリ・プルミエ・クリュ

甘口☆☆☆☆★辛口

こちらも、絶対外せない造り手の1人。ルイ・ラトゥール社は200年以上も続く家族経営の造り手さん。ブルゴーニュ2大白ワインのひとつといわれる”コルトン・シャルルマーニュ“の生みの親としても広く知られています。今やコート・ドールでは最大規模のグラン・クリュを所有しており”コルトンの帝王“と称されています。彼らはプルミエ・クリュの畑が広い地域に渡っているため、1つの畑から特定の区域を選びブレンド。畑の名前はつけず、自社のシャブリ・プルミエ・クリュとして素晴らしいワインを送り出しています。ディスクに滑らかな厚味があり、杏子を思わせる様な深い香りを持っていて、程よい酸味も綺麗なワインです。お値段も程よくお手頃。ベースのシャブリも美味しいのですが、ちょっとウキウキさせてくれる余韻の綺麗さが、上のプルミエをオススメしたいです。ちょっとしたチーズとドライフルーツなどを買って、普段と違う合わせ方をしてみたりするだけで特別なテーブルになりますよ!

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ルイ・ラトゥール シャブリ・プルミエ・クリュのまとめ

参考価格 4,750円
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り アンズを思わせる深みのある香り
受賞経歴 ロバート・パーカー氏やワインスペクテイター誌、S.タンザーのインターナショナルワインセラー等ワイン専門誌軒並み大絶賛のワインメーカー。フラッグシップワインではワインスペクテイター2012年92点 ワインエンスージアスト2011年93点 デカンター2011年18点
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 13%

おすすめシャブリワイン6.ラ シャブリジェンヌ シャブリ ラ ピエレレ 2017

甘口☆☆☆☆★辛口

プロフェッショナル向けの上級ブランドとして愛される“ラ・シャブリジェンヌ”のシャブリ。全体の1/4という最大生産量を誇りながらも、常に品質的にもトップと目される生産者(生産者協同組合)と言われています。私たちソムリエが愛するのも、品質への安心感とお客様からの支持でしょうか。世界中で栽培されているシャルドネ種の中で、シャブリには古来“火打ち石のような”という表現が使われています。キリっと辛口な産、澄んだ透明感が美しく、林檎の様な果実感も綺麗なシャブリ。ラ・シャブリジェンヌでは毎年30を超えるシャブリをリリースしていますが、この中で最も親しみやすく、かつシャブリのテロワールに触れることができるワインが“ラ・ピエレレ”と言われています。まさにシャブリのテロワールを体現しているワインといえます。厳しい選別を経た上級キュヴェを使用し、最もクラシックで、フルーティなスタイルに仕上がっています。コストパフォーマンス的には、1番おすすめしたいキュベですよ!

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ラ シャブリジェンヌ シャブリ ラ ピエレレ 2017のまとめ

参考価格 1,933円
ヴィンテージ 2017年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り リンゴや洋ナシのアロマが香
受賞経歴 オイスターワインコンテスト2019にてベスト真牡蠣「室津一年牡蠣」特別賞を受賞 / デキャンター誌 ワールド・ワイン・アワード 2013 金賞受賞
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 12.5%
プチ情報(生産本数) シャブリ全体の1/4という最大生産量

おすすめシャブリワイン7.ドメーヌ・ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワン・シャブリ・グランクリュ・レ・クロ 2018

甘口☆☆☆★★辛口

7つあるグランクリュの中でも王とも言われるレ クロ。ドメーヌの目の前には、まるで彼らのためにあるかのようにレ クロの畑が広がっています。強いミネラルや石灰を感じるクラシックな造りの様な安定感ですが、樽を使い過ぎていない典型的な”ニュージェネレーションスタイル“の造り手です。現在は2ヶ月休ませてから9月頃にすべてのランクを1回で瓶詰めするようにし、余計な刺激を与えることせずに造られています。多くの評論家もこれらの変化を絶賛。”今、一番いい生産者はドロワンだろう!”と、周りの造り手にも絶賛されているほど。ヒュージョンソン氏の”ポケット ワイン ブック2019“でも最高の生産者として掲載されています。折角なら最高のものを!という方に是非選んでいただきたい1本です。熟成にもしっかり対応してくれる優秀グランクリュは贈り物にも最適ですね!

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ドメーヌ・ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワン・シャブリ・グランクリュ・レ・クロ 2018のまとめ

参考価格 14,839円
ヴィンテージ 2018年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り シトラス、柑橘など黄色い果実のアロマ
受賞経歴 14年が「ラ ルヴゥ ド ヴァン ド フランス592」で18-19点、「デカンター2016.02」で96点、「ヴィノス2016.7」で95点。
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(生産本数) 7,000本

おすすめシャブリワイン8.Jモロー シャブリ 2017

  • Amazonプライム:送料無料
  • Amazon獲得予定ポイント:40P

甘口☆★★★★辛口

ステンレスタンクの先駆者の作るシャブリ。ステンレスタンクでの醸造をいち早く取り入れながらシャブリの個性を出したのが彼女たち。1814年から続く200年の歴史とシャブリで唯一の女性醸造責任者のいるワインメーカー。グレープフルーツのような果実のフレッシュなニュアンスに、ドライで酸味の効いた味わいは、みんなが大好きなスッキリ辛口シャブリのお手本の様。世界80ヶ国に輸出しており、徹底した温度管理、衛生管理によって果実本来のアロマを守っています。何も考えず楽しめる、優秀シャブリ!仕事終わりのお疲れワインや、日本料理をはじめフリットなどレモンを添えるようなイメージで選べると良いと思います!

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Jモロー シャブリ 2017のまとめ

参考価格 2,828円
ヴィンテージ 2017年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り グレープフルーツのようなピュアな果実の香り
受賞経歴 第二回SAKURAワインアワード女性メーカー賞受賞
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 12.5%

おすすめシャブリワイン9.ルペ ショーレ シャブリ 2018

  • Amazonプライム:送料無料

甘口☆☆★★★辛口

ニュイ・サン・ジョルジュ村にAOCブルゴーニュのリージョンワインを約3ヘクタールのモノポール”クロ・ド・ルペ“の畑を所有している造り手の村名クラスワイン。新鮮な風味とミネラルに、熟した白桃の様な華やかさを持つ白ワイン。若々しいニュアンスながらに、少し丸みのあるシャブリ。軽めの魚介料理から豚肉など白身のお肉料理などにも、通して楽しめる優秀シャブリ。村名クラスでありながら、上質な味わい。一本ストックしておいても損は無い白ワインだと思います。いつもより少し口の広めなグラスを用意して香りと温度の上がり方などを楽しむのも良いかもしれませんね♫

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ルペ ショーレ シャブリ 2018のまとめ

参考価格 4,180円
ヴィンテージ 2018年
ワインカテゴリー 白ワイン
生産国 フランス
生産地域 ブルゴーニュ地方
ワインの香り レモングラス、ミント、ミネラルを感じる香り
ブドウ品種 シャルドネ
プチ情報(アルコール度数) 13%

シャブリとは?

フランス ブルゴーニュ地方シャブリ地区で造られている、シャルドネ種という品種で作られた辛口の白ワインです。ブルゴーニュで最も北に位置しているシャブリの気候は冷涼で、このシャルドネ種の栽培に適しているとされています。代表するAOCは4つ。
1、シャブリ・グラン・クリュ 特級 1haあたり4500ℓという生産量の制限/7つの特定の畑のみ
2、シャブリ・プルミエ・クリュ 1級
3、シャブリ Chablis
4、プティ・シャブリ Petit Chablis; シャルドネ種だけでなく、アリゴテ種なども使用可能

キリメリジャンという牡蠣の化石を含む土壌で出来るワインたちは、それぞれ味のシャープさや重厚さなどに差はありますが、共通しているのは”絶対的なミネラル感“。硬水のミネラルウォーターを飲んだ時のような厚みや丸みを感じる事が出来るのがシャブリの特長の1つです。某ワイン漫画でも取り上げられていましたが、「シャブリは生牡蠣に合う」とよく言われます。その理由は、昔のシャブリは酸味が非常に強いワインだったため、生の魚介類に合わせると生臭さを消してくれたです。でも、今は技術の進歩で、昔より酸味を抑えたまろやかで柔らかな味わいのシャブリが増えてきています。又、樽の使用や熟成期間によりコクの強い華やかなシャブリなど。それには、牡蠣でもバターソテーやカキフライなどの方が良い時もあります!

シャブリの特徴

シャブリの特徴…ぶどう品種は、全てのシャブリがシャルドネ100%‼︎シャブリのアペラシオンは、畑の立地でグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、シャブリ、プティ・シャブリの4つに分けられています。シャブリ地区はパリから南東へ180km。パリから近いというのも土地として、そしてワインとして知名度が上がった秘訣かもしれません。シャブリは、“際立ったミネラルを感じる“と評されることが実に多いです。牡蠣や貝殻の化石がゴロゴロ転がっている石灰質の土壌”キンメリジャン“その土地からくるものは、牡蠣や貝殻料理と合うのが分かりますよね。そのキリメリジャンがワインに石や鉱物、若草の香りを与えると言われています。さわやかでミネラル豊かな白ワインは非常に冷涼な気候のこの地から生まれ、そこから来るしっかりとした酸は”ブルゴーニュのシャルドネの中でも随一の鋭い酸”と呼ばれています。

シャブリの歴史

遥か1億5千年前頃、シャブリの土地は海の底にあり、今でもシャブリの基盤となるミネラルあるワインを作り出しています。シャブリの歴史は、今から1600年前、プロビュス皇帝がローマ時代から行われていた葡萄栽培を復活させたことが始まり。12世紀には、シトー派の修道士が栽培と醸造技術を発展させ、セラン川渓谷には、新石器時代から村が存在し、すでにぶどうが植えられていたと考えられます。ローマ時代に4つの大規模な荘園ができたことに始まり、ドミディニアヌス帝(在位81~96年)の時代に、その葡萄たちは1度引き抜かれましたが、プロブス帝(在位276~282年)の時代に再び植えられ、その後シャルル2世が修道士たちにシャブリの村を与えました。修道士たちは土地の人からの寄付と遺産を受け継ぎ、その中で大きな価値を持っていたのが葡萄。それは礼拝に欠かせないもので、貧しい者などを迎え入れることもできるようになりました。シャブリのぶどう畑をこの後発展させていったのは、このシトー会の修道士たちと言われています。1405年には徴収された税金を使い、町に城壁が築かれ、ぶどう栽培者は8年にわたり収穫の10%を納めなければならなかったと言われています。89の生産者が城壁の建設のために徴税される一方、トゥールとポンティニィの修道院には課税が免除されていました。シャブリワインが地元地域以外で取引された最も古い記録は1455年にさかのぼり、モブージュの商人が購入したものとされています。1537年、シャブリの住人は約4,000名(現在は約2,500名)。しかし1568年シャブリはユグノーの攻撃により、町郊外 が燃やされてしまいます。城壁に守られ要塞化していた町は3日間の攻囲戦の後、略奪されシャブリに繁栄が戻るまでには、さらに2世紀かかったと言われています。19世紀末、世界的な病気”フィロキセラ“と”ベト病“がぶどう畑を襲い、のちに第一次世界大戦で沢山のシャブリの民を失いました。 第二次世界大戦直後の1955年、残ったシャブリのぶどう畑はたったの550ha。そこから、フィロキセラに耐性のある台木にシャルドネを接ぎ木し、ベト病対策としてボルドー液を使うことで、ぶどう畑を新たに蘇らせました。 1957年の厳冬の後には、ぶどう畑に機械化とストーブを導入され、豊作であった1970年に遂にシャブリに富をもたらしました!その後、世界的にシャブリの人気が高まるにつれて、シャブリ村以外で作られたワインでも”シャブリ”と名乗り、偽物と共にその名前が世界中に名前が広まりました。1930年代にワイン法が設立され、ブドウの栽培方法やワインの作り方に厳しい基準をつくるとともに、シャンパーニュやシャブリをはじめその土地で作られたもの以外のワインがその土地のブランドを名乗ることを”違法”とされ品質の確保がされました。現在、シャブリには5,600ha以上。昔の良さと新しさを兼ねつつ更に前へ進んでいるワインだと思います!

私の(ソムリエ的)シャブリの選び方!

シャブリを代表するAOCの中で、“シャブリ”が67.5%と半分以上も占め“プチシャブリ”は13%程度。また、“シャブリ グランクリュ”は全体のたった2%!希少価値が高いことが分かります。ランクで良し悪しという訳ではなく、飲まれる時のシチュエーションや食事などで選ばれると良いと思います。”神の雫”や“美味しんぼ”などでも有名になった”シャブリと牡蠣のマリアージュ”。レモンを生牡蠣に絞りたくなるように“シャブリ”や”プティシャブリ”の柑橘系の香りとミネラルと爽快な酸味がぴったり!何度かお話させてもらっているのですが、ワインは調味料のように食材に溶け込むもの!牡蠣のグリルならバターが合うかな?という時は“グランクリュ”や”プルミエクリュ“のように樽のニュアンスなどから来るバタートースト感に…!そんな風に楽しく合わせたいですね!

シャブリのワインをおすすめした最後に

いかがでしたか?何処か軽いイメージも有るシャブリですが、ひとつ勉強して知ることで飲む時の感じ方も変わると思います。全てシャルドネで作られる中で、造り手やクリュによっても表現の仕方が違い、とても魅力的な白ワイン!いつも日本酒を合わしているところに、そっとシャブリ。私も今一度、メニューに生牡蠣を見つけたら是非もう1度向き合いたいマリアージュだと思います♫

この記事を書いた人

シニアソムリエ riccimori

シニアソムリエ riccimori

一般社団法人日本ソムリエ協会の『シニアソムリエ』の資格を2011年に取得。大阪ポンテベッキオや京都イルギオットーネ、東京インプリチト/オステリアスプレンディドにてマネージャーを務め、現在はイタリアにて修行and子育て中。