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誰もが知っている王道赤ワイン!ボジョレーヌーヴォーおすすめ7選【ソムリエ厳選】

ボジョレーヌーヴォー(ワイン)のメインビジュアルの画像

日本の秋の風物詩とも言えるボジョレー ヌーヴォー。毎年毎年”今年のボジョレーの出来は最高!”と聞く気がしますよね?(笑) ”ボジョレー飲んだ?”などと良く聞きますが、ボジョレーとは地方の名。ボジョレーにもヌーヴォー以外も、素敵なワインは沢山造られています。では、ボジョレーヌーヴォーとは今さらだけど、何よ?と、いう方の為に今回も少しご説明を、

フランス ブルゴーニュ ボジョレー地区で、その年に収穫した葡萄(ガメイ)を醸造した新酒赤ワイン(又はロゼ)です。

色合いは鮮やかで香りはフラワリー。通常のワインよりも、早く美味しく飲めるには理由があります。先ずは、ガメイ種がほかの葡萄品種に比べて短期間で良く育ち、フレッシュでおいしいワインを造るのに適していること。又、”マセラシオンカルボニック醸造法“という特殊な製法が用いられ(日本の正式名は「炭酸ガス浸漬法」)で、通常のワインは発酵の前にぶどうを破砕しますが、収穫した”ぶどうの房“をそのままタンクにいれて発酵、葡萄の自らの重さでぶどうが潰れ果汁が流れ出て自然に発酵が始まり、タンクの中に炭酸ガスが充満。ぶどうの実の内部でさまざまな成分が生成され独特の風味が生まれるということ。一般的にタンニンが多いとされる地方ですが、収穫されたばかりの葡萄で出来たボジョレーヌーヴォーは、渋みが少なく、フレッシュでフルーティ、キューティーで軽やかな味わいに仕上がります。

現在の”11月の第3木曜日午前0時“(2020年は11月20日)に定まる前は何度か日にちが変更されていましたが、土日はお休みの酒屋さんや運送会社、飲み屋さんを考えて現在の木曜日のシステムに。通常は、その年のうちに飲み切るものですが、稀に前年と比較したり、熟成させる通の方も…イタリアワインや他の国にも新酒はあるのですが、そのお話はまた別の機会に!今回は、これがないと年が越せないであろう「シニアソムリエがおすすめするアマゾンで購入できる特選ボジョレーヌーヴォー7選」をご紹介します!

コンビニで、いつものビール代わりに買っていたボジョレーヌーヴォー。数量が限定されている為に、なかなかお目にかかれないこだわりのボジョレーヌーヴォーを是非一度お試しくださいませ!

フィリップ・パカレ、ヴァン・ド・プリムール 2019 緑ラベル (赤) 750ml/自然派 ボジョレー・ヌーボ

甘口☆☆☆★★辛口

先ずは、毎年予約してでも買いたい、この造り手さんのヌーヴォー。あのルロワなどで研修を積んだ後、知る人ぞ知る”プリューレ ロック“の醸造長を長年務めた彼のワイン。又、マルセルラピエール氏の甥でもある彼は自然派の代表的な人ともなっていて日本でもかなり人気。“SO2を発酵の際には一切加えない”“100%天然酵母を使用する”“農薬、除草剤は天然酵母を殺してしまうため、一切使用しない”“化学肥料も使用しない”“健全な果実を使用する”これらの手法は1950年代くらいまでは、当たり前のことだったのですが、環境の変化やリスクを避けて続けることは難しく、それでもやり続けている造り手さん。他のボジョレーヌーヴォーよりお値段も手の込んだ分、少しお高めですが”今年の葡萄の出来”を素直に感じられるボジョレーヌーヴォーだと思います。私もほぼ毎年味わっているんですよ!

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ルー デュモン ボージョレ ヌーヴォー 2019 赤 航空便 750ml

甘口☆☆☆★★辛口

ブルゴーニュに渡って14回目になる日本人の仲田氏がブルゴーニュで手がけるヌーヴォー。樹齢70~95年の計8の古樹単一区画群より収穫されているんです!”ガメイは、完熟させてから初めて、その真価を発揮する!”標高400mという高く、熟成がゆっくり進むそうなのですが、開花日から予想される今年の収穫開始時期は8月下旬ですが、 更に1週間程度ブドウの完熟を待ってから収穫。これまでに培ったノウハウを集結し、コクと味わいのあるヌーボーを!イタリアソムリエ界では、フランスのヌーヴォーはあまり張り切って迎えるものでも無いのですが、このワインを扱うソムリエさんは沢山いらっしゃいます。“年に一度のお祝いだからこそ“と、現代美術家ジェラール・ピュヴィスの特製ラベルを使用し、ボトルも重厚瓶「レジェンド・アンティーク」の使用。そう!新酒のお祝いなんです!折角だから拘ったワインで祝いたいですものね。

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ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュス 2019 [ 赤ワイン ミディアムボディ フランス 750ml ]

甘口☆☆★★★辛口

厳選されたドメーヌの葡萄から造るデュブッフ ヌーヴォーの最高峰!世界から”ボジョレーの帝王”と称されるジョルジュ デュブッフのボジョレーヌーヴォーです!ベースのボジョレーヌーヴォーは、誰でも街で見かけた事があるほどの日本では定番の美味しさですが、今回はやはりその中でも最高のものをご紹介。ボジョレー全体で3,000軒もある生産者からデュブッフ氏がその年最良と認めた6~7軒のドメーヌのトップキュベのみを厳選して造られています。帝王の匠の技で、凝縮感があり深みのある味わいにアッサンブラージュされたとされる逸品!より高級感を追求し、黒と金のラベルを用いて、品質と品格を表現!ボジョレーヌーヴォーを飲む機会って、大体年1回ですよね?ならば、折角なので最高のものを!2019.2020で飲み比べてみるのも面白いですね!

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ピエール・ポネル ボジョレー・ヌーヴォー[2019] (ヌーヴォー)

甘口☆☆★★★辛口

恋人と飲みたいボジョレーヌーヴォーの定番。バレンタインに贈ると、ちょっとなんだか時期遅れな感じになってしまうかもしれませんが(笑)何気ない日に準備されていたら嬉しい一本です!高品質なブルゴーニュワインを世に送り出すネゴシアンとしてその名を広く知られているポネルのボジョレーヌーヴォー。少し冷やして、アナゴのお寿司に合わせてみたり、すき焼きの日に演出してみたりするのも良いですね!レストランでは年内しか見かけませんが、賞味期限があるものでもないですので、値段が下がった時期に、日常ワインとして飲むのは軽やかで家飲みには最適だと思いますよ!

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フレデリック・コサール&ケヴィン・デコンブ ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2019 フランス 赤ワイン 750ml

甘口☆☆☆☆★辛口

ブルゴーニュを代表するヴァンナチュールの名手”フレデリック・コサール“と、ボージョレーのヴァンナチュールの若き新星”ケヴィン・デコンブ”のスペシャルコラボレーションヌーヴォー!なんともわくわくする一品です!“ボジョレーヌーヴォーの概念を遥かに凌ぐ、感激の美味しさが待っている!”とも言われており、 買い葡萄ながら信頼のおける自然派のブドウ栽培者の良質な葡萄に拘り、味わいは、まさにあのシャソルネイの様なエレガントで果実味豊かな華やかさ。畑は、ドメーヌも買い葡萄も100%ビオ ロジックです!又、好奇心旺盛なケヴィン氏は、将来的にはボジョレーのヴァンナチュールでまだ未開拓のサンタムールやジュリエナでワインを仕込みたいとも考えているそうです!プリムールとは新酒のことで、ヴィラージュは畑名入りのこだわりの証。ひとつ上をいくボジョレーヌーヴォー!今年も必見ですね!

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フレデリック・ソルナン、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー 2019 (赤) 750ml /酸化防止剤無添加

甘口☆☆☆☆★辛口

こちらも有機農法によるボジョレーヌーヴォー。ボージュ村の村長を務めた祖父のエドワードソルナンの代で大きく発展した造り手。 環境保全型農法であるレゾネ農法の畑として栽培を続けているこだわり派!葡萄の平均樹齢は45年古木で味わいや旨みが他と違い深いものをかなり感じます!葡萄の収穫量をブルゴーニュの特級畑並みに抑えることで、究極の凝縮感を得ることが出来るんです。”生き生きとしたガメイ種の特長がストレートに現れる“ボジョレーヌーヴォー。フランスの郷土料理は勿論、日本料理にも綺麗にマリアージュしてくれる鰹節のような旨味があるワインです。肉じゃがや、おでんなどとも相性抜群ですよ!

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モメサン ボジョレー ロゼ ヌーヴォー [ 2019 ロゼワイン 辛口 フランス 750ml ]

甘口☆☆☆★★辛口

最後は、毎年変わるデザインが楽しみなモメサン社のヌーヴォーのロゼ!2019年ラベルは、仲間や家族の絆、共に生きる喜びを友人家族と分かち合うという”伝統的なお祭り“に心を強く惹かれ、その楽しさを表されているラベル。毎年、同じ造り手さんのものを購入して飲み比べ、終わったらボトルを並べて飾ってみたり、ラベルを剥がして集めていくのも良いですね!美しい薔薇色の色合いと赤い果実の香りが広がり、フルーティーな味わいに程よい酸味。いつものボジョレーヌーヴォーを少し特別なものに!少し冷やしてベリーのデザートと合わせたりするのもオススメですよ!

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ボジョレーヌーヴォーをおすすめした最後に

amazonで購入できる王道赤ワインの「ボジョレーヌーヴォー」を7選をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?本場フランスの味をリーズナブルで愉しむことができるおすすめワインですので、この機会にぜひ参考にしてください♪

この記事を書いた人

シニアソムリエ riccimori

シニアソムリエ riccimori

一般社団法人日本ソムリエ協会の『シニアソムリエ』の資格を2011年に取得。大阪ポンテベッキオや京都イルギオットーネ、東京インプリチト/オステリアスプレンディドにてマネージャーを務め、現在はイタリアにて修行and子育て中。